2015年9月 Sさんの手記
私は犬、猫など、小動物が大好きなので、散歩中の犬や野良猫を見ると、
ついかまいたくなります。
団地の中にはあちこちに野良猫がいるのです。
昨年の夏、その野良猫があいついで子猫を産み、近所の猫があっという間に増えたのです。
子猫はずんずん成長していきます。
この調子でいくと、来春には成長した子猫が赤ちゃんを産んで
さらに猫が増えて大変なことになります。
野良猫の害から、猫の飼育・餌付けをする人に対する禁止通告が団地内に配られているからです。
たしかに猫のふん害や、餌付けあとの悪臭、猫の増加があります。
それで、まずは猫を増やさないように手術をすることを考えたのですが、
猫十匹以上をとらえて病院に連れて行くのは私一人の力では到底無理です。
思い悩んでいたころに、「地域猫を考える会」を知りましたが
すぐには動き出せず、猫の繁殖期に入ったころにやっと相談にうかがいました。
「案ずるより、相談するが易し」で、すぐに動いてくださり、親子猫以外の猫も含め
多くの猫の手術が出来ました。
私も協力して活動しましたが、手際よい活動にはびっくりしました。
今現在、猫は増えることなく過ぎており、ほっとしています。
野良猫が増えるとケンカによる病気や、猫の害による苦情が増えて
猫にとっていいことは一つもないので、まずは猫の増加を防ぐことが必要かと思います。
それにはちょっと人の手を加えることしかないでしょう。
飼い猫も手術をして最後まで飼いきってほしいです。
団地では捨て猫も多いので、野良猫排除ではなく、自分たちの地域のこととして
見守っていくことが広がるのを願っています。
私自身は地域の猫の様子を見守り、ささやかでも何かのお役に立てればと考えています。