2015年9月 Tさんの手記

子猫を保護した経緯

私がその子猫を保護したのは6月初め、お昼ワンコの散歩中にとある一軒のおうちの周りから子猫の鳴き声が聞こえてきました。
「ん?」と思い耳をすませましたが 人の気配で鳴き止み、「お母さん猫が迎えにくるかな?」と思いその場を離れました。

夕方、同じ場所でまた子猫の声、「これは親とはぐれたか!」「保護しよう!」と日頃ない正義の心がムクムクと起き上がり( ̄▽ ̄)
そのお家のピンポン押して「子猫鳴いてますね」と聞きました。
そのお宅の方は困ったように「はぁ…」と答えられましたので「私が保護しますからボンネット開けていただけますか?」と聞いたら やはり安心されたのでしょう、
快くボンネットを開けていただきました。

しかし子猫の姿はすぐに確認も出来ず、しばらく粘ってましたがいつの間にやらボンネットから出て また違う場所で声が…

そのお家の方曰く「前日から子猫の声がしてたんです。」と、、
前日って雨だったので「こりゃ本格的に親とはぐれてんじゃん」と…そのお宅の方に「保護します!猫缶とか持ってきます」と言って一旦家に帰り
猫ご飯持って そのお宅のお家周りをウロウロ

途中 お散歩中のおばさまに「何してるの?」と怪しまれ、かくかくしかじか と説明しつつ 夜が迫ってきました。
どーも子猫は人馴れしてないようなので私一人では保護は無理だと思い、
去年リクちゃんを譲り受けた八幡地域猫を考える会さんに捕獲器を借りようとメールで連絡。
その日の夜11時過ぎから3人もの方に来ていただき捕獲開始!

子猫がボンネットに入ってたお家の方も気にかけてくださって「今ここにいるみたいです」と教えてくださいました。

場所は線路のすぐ側
早く捕獲したい!と言う私の焦る気持ちをメンバーの方になだめられ、ひたすら待つこと約2時間、
「かっシャーン!」と捕獲器の閉まる音、そして保護!
本当にあの時は安心しました。

その捕獲器のまま うちに連れてきてもらいました。翌日動物病院へ行くまで出さないように!
うちには他に3ニャンがいたので接触も避けた方がいい、と言うことでそのまま一晩過ごしました。

子猫は一晩中ニャーニャーニャーニャー鳴いてました。

その日のうちに 仕事の後輩に「子猫 保護したよ!お父さんにどう?」とあまり期待もせずに聞いてありました。
後輩のお父さんは今年1月にニャンコが行方不明になり寂しくされていたようです。

翌日 病院で検査。病気などはなかったですが、お腹に虫さんを飼っておられたので、1週間後に虫下しを飲むことにして帰宅。
前日メンバーの方にお借りしてたケージに入居。



気に入らないらしく逃げようとケージの中を走り回ってましたが、しばらくして諦めましたし、
ウチのニャンコが「なんだなんだー?」と見に来たので 子猫は「あ、猫いるー!」とちょっと安心したようで、ご飯を食べて眠りました。

ウチではお腹に虫さん飼ってるのでケージから出る事なくでしたが、
ウチのニャンコが入れ替わり立ち替わり子猫見に行っていたので ものすごい不安になる事はなかったです。

その間 後輩のお父さんが飼ってもいいと返事がありました。
ただ後輩の実家は東京…
それまで後輩に 今住んでる場所の大家さんにお願いしてお盆休みに帰るまで飼育する!という許可をもらい
子猫は1週間後、虫下しを飲んで後輩のお家へ。



子猫は「タモ」ちゃんと名付けられ とても可愛がられて8月のお盆休みに東京へ。
今は東京で生まれた時からここにいます!という顔をしています。



お父さんと一緒に寝ているそうです。
後輩のお父さんは前のニャンコが行方不明になった経緯から絶対室内飼いしてもらってね!と言うのもわかってくださってます。
何より娘が2ヶ月半可愛がって育てた子猫ですから、娘の言う事ならききますよね(^^)

子猫を保護したのは4年振りの事でした。
タモちゃんは強運の持ち主だったのかもしれません。が、やはり
助けを求める声に気が付いて良かった!と思ってます。