ご支援への感謝



あんずちゃんは2020年7月に八幡地域猫を考える会が
保護し、里子に行った猫です。
2021年3月に
FIP(ドライタイプ)という病気を発症し、
皆様から本当にたくさんのご支援をいただいて
高額な未承認薬の投薬治療を続けてまいりました。

里親さんから離れた慣れない環境でも頑張って
大変な投薬を受けてきたあんずちゃん。
遠方の病院へもとてもお利口さんに通院しています。
未承認動物用医薬品に関しては法律上
効能や効果を広告しているような記載をしては
いけないそうなので詳しくはお伝えできませんが、
投薬を開始してから食欲が出て体重も増え、
病院での検査結果も快方に向かい、
徐々に元気を取り戻しつつあります。

ここまで長期にわたって大変高額なお薬を投薬して
これたのも、皆様があんずちゃんを気にかけて
たくさんのご支援をしてくださったおかげです。
会のメンバー一同、心からお礼申し上げます。

本当に本当にありがとうございました!!!

残りの薬代と検査費用が現時点までにいただいた
ご支援でまかなえる見込みとなりましたので、
あんずちゃんの医療費ご支援のお願いは
これで一旦終了させていただきます。


FIPは長年不治の病として治療法がなく、
致死率100%、発症から数日~2ヶ月程度で
亡くなってしまうと言われてきた病気です。
あんずちゃんも飲んでいる未承認薬は
効果が期待されるとして全国いくつかの
動物病院で入手できるようになりましたが、
一般に処方されるお薬よりはるかに高額で、
治療を受けられない猫たちもたくさんいます。
近い将来、FIPがどこの動物病院でも
当たり前に治療でき、誰もが猫たちに治療を
受けさせる事ができる、助かる確率が高い
病気になることを願ってやみません。






<FIP(猫伝染性腹膜炎)ってどんな病気?>

猫に持続的に感染している猫腸コロナウイルスが突然変異を
起こして、強毒性のFIPウイルスになるという説が有力。
お腹や胸に水がたまるウェットタイプや
肝臓・腎臓・脳・眼・腸管などに肉芽腫を作るドライタイプなど
多彩な症状を示し、ついには死に至る病気。
1歳未満の若齢猫や8歳からのシニア猫に発生することが多く、
ドライタイプに比べウェットタイプは非常に進行が早いため
発見から10日ほどで急死してしまうケースも見られる。


ウェットタイプ
腹水・胸水の貯留、持続性の発熱、食欲不振、貧血、黄疸

ドライタイプ
持続性の発熱(39~40℃以上)、貧血、
内臓の肉芽腫性炎による多彩な症状(慢性的な下痢などの
消化器症状、眼のブドウ膜炎、てんかん発作、腎不全、肝不全)

混合タイプ
腹水・胸水などあり一見ウェットのようだが、
腹部臓器に肉芽腫が見られウェットとドライの
どちらの特徴もある病態。