12月末に八幡地域猫を考える会に一件の相談がありました。

相談は、高齢Mさん宅の、 向かいに住むYさんの、 妹さんからで
「姉Yが 夏に近所のM宅で生まれた子猫5匹を引き取ったが、
秋にまたM宅で子猫が生まれた、
このままではM宅で猫が増え続け、多頭崩壊するのではないか」との内容でした。


Mさんが猫を飼い始めたのは5年ほど前で、
最初はオス猫1匹を家に入れました。

昨年、新たにメス猫を連れて帰ったため


つがいになり


夏には赤ちゃん猫が5匹生まれ、Mさん宅の猫は7匹に。





それを聞いたYさんは子猫すべてを引き取り、
1匹は里子に出し、

残り4匹を自分が飼うことにしました。
(子猫達の不妊手術はされています)




Mさん宅のメス猫は また秋に出産、
Mさん宅は、親猫2匹と子猫4匹の合計6匹となりました。


Yさんはもう子猫を引き取れません。

このまま放っておけば、春にはまた母猫が出産し、
夏には子猫たちも大きくなり、出産するでしょう。
「猫算」そのままです。 社会問題となっている多頭崩壊まっしぐら。
                            

                            猫算


1月28日、会メンバーがMさん宅に伺い、
子猫4匹を里子に出して、親猫の不妊手術をしないかと話したところ

Mさんは、このままではいけないことも、
自分の年齢では子猫たちの世話は最後まで出来ないということも
わかっていましたが、「どうすることも出来なかった」
「手術は何万円もするので自分には出来ない」と言われました。

Mさんと相談し、Mさんが手術費用を幾らか出し、
足らずの手術費用と、子猫4匹を里子に出すための医療費などは
八幡地域猫を考える会の(皆様からの)支援金を使うことにしました。

子猫4匹は会で預かって里親募集したところ、素敵な里親さんが見つかりました。
茶色2匹♀、サビ長毛♀、キジ長毛♂


1月31日、Mさん宅の親猫2匹の不妊手術と、
不妊手術済みの印の耳カットをし、Mさん宅に戻しました。
 
  茶トラ♂              サビ♀

母猫の避妊手術をした獣医師によると、母猫は子育て中だったのに
お腹にはすでに7匹もの赤ちゃんが育っていたそうです。

Mさんには、今後新たな猫を家に連れて帰らない約束をしていただきましたが、
現在飼っている親猫2匹は手放されないので、身寄りのない高齢のMさん
もしものことがあれば、2匹はどうなるのか不安は残ります。








この現場、3月まで手を付けずにいたら、
親猫2匹、子猫4匹、赤ちゃん猫7匹で、合計13匹になっていたことでしょう。

今回里子に出した昨年生まれの子猫3匹が雌だったため、

夏になればそれぞれ5匹ほど出産で、プラス15匹、お母さん猫もまた出産するので、プラス5匹、
合計33匹になっていたでしょう。

Mさん宅の猫のことを気にかけ、早めに相談してくださった方のお陰で
多頭崩壊せずに済んだと思います。