2017年2月 I 様の手記 



京都市内在住の者です。



私が野良猫のTNRを考え始めた頃、無料で避妊手術が受けられる京都市の「まちねこ活動」という制度を知りました。



無料は魅力でしたが、認定条件のハードルが高く時間がかかり、その間にも仔猫が生まれてしまう恐れがありました。



そこで「まちねこ活動」も並行しつつ、自費でのTNRも進めた方が良いと思い、

病院や団体さんの情報を集めましたが

後一歩の所で暗礁に乗り上げ、時間だけが過ぎ焦るばかりでした。



そうこうしている間に、以前よりアナウンスのあった京都市の

「野良猫への迷惑な(無責任な)餌やり禁止条例」が
2015年に可決・施行されました。

違反者には罰金が課せられます。

まだ手術の段取りが付かず焦っている私にとっては、追い打ちのようで挫けそうになりました。



しかし裏を返せば、まちねこ活動に準じた餌やりマナーは守ってましたので、

後は不妊手術さえ出来れば、野良猫達が地域猫としての市民権を得られるのでは無いかと思い、

諦めず団体さん探しを続けました。



偶然が重なり紹介によって、ようやく辿り着いた「八幡地域猫を考える会」の皆様。



間髪入れず直ぐに連絡を下さり、日を置かず駆けつけて来て下さった時、皆さんが女神に見えました。



遠方にも関わらず、深夜・早朝を問わず何度も往復して下さる姿の何と頼もしかった事か!

見ず知らずの猫達の為に無償の愛を注いで下さる皆様に、信頼と敬意を抱きました。



そして沢山のアドバイスやフォローを頂き感銘を受けながら、悲願だったTNRが達成されました。



数ヶ月後、行政の方が"野良猫への迷惑な餌やり禁止条例"に基づく現場検証にお見えになりました。

自費でTNRをした不妊手術済みの猫達の状況など話し合いの機会を頂き、

罰金では無く、今後の餌やり続行許可を頂きました。



今、この子達がまちねこと認められ、穏やかに過ごせているのは、

「八幡地域猫を考える会」の皆様と、紹介して下さった方のおかげです。



保護やTNTAが理想ですが、私にはこれ以上、保護する事が叶いません。

せめて短い猫生を、肩身の狭い思いをせずに生きて行ける様、猫達の手助けがしたかったのですが、

1人では到底成し遂げられませんでした。



最後になりましたが、会の皆様、猫も人も救って下さって本当に有難うございました。



不幸な猫さんが減ります様に。

幸せな猫さんが増えます様に。